その4 ガス・電気・水道メーター、そこにあると邪魔になりませんか?

水道メーター


建物の設計と外構計画が平行して行なわれていない場合、各種メ-タ-が外構工事を行なう際に邪魔になることがあります。
このメ-タ-がもうちょっと左にあれば・・・とか、メ-タ-が こんな所にあるので車が入りづらいなどの問題が生じる可能性があります。
各種メ-タ-の設置場所は基本的には検針員の方が敷地の中に入らずに外部から検針を行えるような場所に設置することとなっています。でもエクステリアのデザイン的にはあまり目立たず邪魔にならない場所に設置したいものです。

それではメ-タ-の位置を決める時に注意したいこと、まず水道メ-タ-の位置からです。門扉の正面部分や階段の途中、アプロ-チの真ん中などに設置される と見た目にも良くなく、歩きづらいなどの問題が生じます。特に水道メ-タ-の配管は地中深くに埋設されていますので 設置された後では移動するのがたいへんです。

移設するには私たちが本管割りと呼んでいる作業を行ないます。役所の許可を受け道路に埋設されている本管からの接続をやり変えます。水道工事だけではなく道路の復旧工事等の費用も余分に発生し、それに伴う費用も発生します。新たに道路を 掘って水道管を引き込むのと同じ作業が発生するという事です。但し、左右に1m程度なら敷地内で移動できる場合もあります。

新しく造成された宅地などで水道メ-タ-が既に設置されている場合などはメ-タ-を移動することなく外構プランでうまく処理することが望ましいでしょう。

ガスメ-タ-についてはクロ-ズスタイルの外構の場合、
・生垣の間に設置する、隙間のあるフェンスの後ろに設置する
・外周ブロック壁や門柱の後に設置して検針用の小さな穴を明けておく

などの計画であれば外部からは目立たず違和感もありません。

しかしオ-プンスタイルの場合、玄関先やアプロ-チのわき、ガレ-ジ内などに設置することとなりますが、必ずしもメ-タ-を道路の方に向けておく必要はないので車のドアの開閉や自転車を置くのに邪魔にならないような場所を選んで設置し、その足元に植栽などを施せばあまり目立たなくて洒落です。
電気メーター


電気メ-タ-は、直引きタイプ(建物の外壁に電柱などから直接電線を引っぱりメ-タ-も同じく建物外壁に取り付ける方法)と、引き込みポ-ルタイプ(電気、電話、ケ-ブルTV等の配線を ひとまとめにして高さ4m程のポ-ルの上部に集め、ポ-ルから建物までを地中配管としているもの)の2種類があります。
どちらの場合も原則的に自分の敷地内に電線を引き込む際に、電線が隣の敷地(空中)に侵入しないこととされていますので敷地内のどこに引き込んでも良いというわけにはいきません。

直引きであれば外構計画とは無縁ですが、引き込みポ-ルを建てる場合はガスメ-タ-と同じくポ-ルを建てる位置に注意してください。