普通ブロックと土留め用CPの違い。高低差の大きい土地の方向け

お疲れ様です
大峠です

この仕事上、ハウスメーカーさんやビルダーの下請け外構屋さんとの相見積や見積は普通です

少し前にお問い合わせ頂いたお客様とをさせて頂き、新築外構の見積・プランを提出しました
すると、当社の見積の方が圧倒的に高いのでビルダーの紹介してくれた外構屋さんにお願いしますという連絡を受けました

個人的には出したプランが全部決まるわけじゃないので、それはいいのですが
高い見積になってしまったのは気になったので近くの現場が動いていたのでちょこちょこ現場を見てました


そして現場を見た感想。。。。。

あーこれは安いなと。。。。

職人の腕が悪いわけでなく、70cmも高低差があるのに
土留め用のCPブロックでなく普通コンクリートブロックを使ってました^^;

土留め用ブロックと普通ブロックってどう違うの??
と、一般の方なら疑問に思うと思います


普通コンクリートブロックはブロックの空洞に鉄筋を入れ
モルタルを詰めます
対して土留め用ブロックは土圧を受けてもいいようにモルタルでなく
生コンクリートを充填します
もちろん鉄筋の大きさも異なります
普通コンクリートブロック
こちらは普通コンクリートブロック
土留めCPブロック
こちらはCP土留めブロック
積んでしまうとわからないのですが
施工中であれば違いは一目瞭然です

こちらはCP土留めブロックの方が開口が大きく開いています
これは生コンクリート(ミキサー車で運ばれてくる)を充填できるように通常よりも大きく空いています

他の見分け方としてはブロックの巾はCPですと最低150mm以上あります
それ以下にはCPブロックは存在しません

後は、作業中を見ていれば、土留め用ブロックを積むのにミキサー車がいないとか・・・・

積んでしまえば全くわからないので注意ですね

その物件はお客様には土留めのブロックと言ってたようですが。。。。


普通コンクリートブロックを積むのと土留めCPを積むのではコストが段違いに違います
生コンクリート使うは、鉄筋は太いは、穴空け加工必要だわ、養生期間いるわ、掘削の量も多いわ、
埋め戻しが多いわ、バイブレーター使うわ、透水も考えなくてはいけないわ。。。。

そりゃ、値段で負けちゃうなと、一人で納得していました

また土圧が1mを超える場合は土留め用ブロックでもオススメしません
RCの擁壁をオススメします

RCをうまく扱える外構屋さんは少ないので、ホームページとかでは平気でRC擁壁つくらずに
ブロックでしてるところが多いですが。。。。

見た目同じでも仕様が全然違う場合がありますよ

というお話でした^^