塀の笠木のお話

こんにちは。大峠です

良く、お打ち合わせさせて頂く中で、お話を詰めていくと
門柱や塀の汚れが気になるという話になっていきます

それはそうですよね、せっかく綺麗にしても経年変化で仕方ないとは言え
できるだけ長く綺麗に保ちたいものです

そんな方にオススメなのは笠木です

笠木とは
ブロック塀あるいはコンクリート塀の天端に帽子を乗っけるイメージです

こんな感じ
笠木
外構の塀はほとんどの場合は雨晒しの状態になります

その状態でずっと外に置けばブロックの天端に汚れがたまり
雨が降ったときにそれが流れて黒ずんだ、良く見かける汚れになります

笠木の考え方は天端をかぶせること+少し離した位置に水切りとなる部分を設けることで
天端に溜まった汚れが笠木をつたい、塀に伝わずに、地面に落とす考えです

この役目を果たす笠木は2種類、当社では使い分けます
アルミ笠木
こちらは各エクステリアメーカーが出しているアルミ製の
笠木です
サッシの色に合わせたり、木目の色もあります
笠木GL鋼板
コチラはGL鋼板を使用した笠木
エクステリアメーカーでは知る限り出ていません
コレは現場に鋼材をもってきて現場加工でつくっていきます

どっちがいいの??
ってのが普通の質問だと思います

当社ではアルミとGL鋼板を使い分けています
門柱単独ではアルミ笠木・ながーーーーーいメーター数になるとGL鋼板です

アルミ笠木は商品代としては高額ですが
エクステリアの金物をつけることに
慣れている職人なら誰でも取り付けできます
メーター数が少ない場合はアルミ笠木のほうが割安です

なのでケースバイケースで使い分けをしています

反面長いメーター数になればGL鋼板が有利です
材料自体はアルミよりも安いのです
仕事量が多いほうがメーター計算できるのでお安くできます
一部だけ、例えば門柱だけとなると、専門の人間が、そのためだけに行くので
当然割高になってしまうのです

最近は減りましたがレンガ笠木は要注意!!
レンガ笠木は笠木と名前がついていますが
笠木の役目を果たさないのです

むしろ余計に汚れが目立つ結果になることは必須です
(レンガ笠木には目地が必ずありますが、ここが水みちをつくり、雨だれを引き起こします)

また石笠木、モルタル笠木も雨だれを防ぐ笠木の役割は果たさないのでご用心を
意匠上はかっこいいのでつけたりはしますが。。。


結構力説しましたが
現場状況により雨だれの具合は変化します
一通りの少ない、空気が綺麗な場所なら汚れのスピードは緩やかですし
国道沿いや、道が狭いのに、車の往来が多い地域などは汚れが早いです

また笠木とつければ当然のことながら費用が上がります
下の画像のように笠木をつけずに、汚れを軽減する方法もあります
笠木03
画像は極端に書いていますが塗装仕上げをするときは
上記のように天端に角度をつけ、水ができるだけ宅地内側に向かうようにする方法です
上記のようにすれば人の目に付く宅地外側は水があまり流れないので
汚れのスピードを緩和することが可能です
※ 宅地内側が逆に汚れやすくなります

また笠木をつけなくなくても
汚れの防止材もあります
仕上げ面に塗ることで撥水効果や汚れの防止の材料がつき
長く美しく見せることができます

数多くありますので仕上げ面によっては
施工できない防止材もあるので一概には言えません。
値段も結構それぞれ違うので・・・・

こういったちょっとしたことでも打ち合わせ中の外構屋さんに質問をぶつけてくださいね