もうひとつのリビングをイメ-ジしてみる

庭はもうひとつのリビング。スペ-スがあれば是非2つ目のリビングを計画してください。
外の空気に触れながら食べる食事は格別です。遠くの海や山まで行かなくても もうひとつのリビングで 十分満足できること請合いです。

建物でよく計画する出幅1m程度のテラスでは植木鉢を置くくらいが精一杯です。
人が集まってワイワイと食事が出来る広さの目安は、4~6人くらいのホ-ムパ-ティであれば最低でも1.8m×2.7m」は、ほしいところです。

しかし何も広いスペ-スが取れなくても、道路からすぐの場所だって目隠しになるものを設けることで お茶やバ-ベキュ-なんかを楽しめます。

ただいずれの場合も考えておきたいのはバ-ベキュ-コンロ などの道具類を収納するスペ-スです。
いちいち部屋の中に持って入り片付けるのも結構面倒くさいものです、ちょっとした物置や床下収納庫でかまいません。
 ともかくそういった道具類を収納ができるスペ-スを考えておくことが大切です。

テラスの素材とは

もうひとつのリビング



ではテラスの素材にはどんなものがあるでしょう 代表的なものはウッドデッキです。

デッキ材の最近の主流は「木樹脂」といって木紛入りの高密度樹脂でできている腐らない素材です。

少し前までは 「ウエスタンレッドシダ-」と呼ばれている、いわゆる 米杉が主流でしたが、塗装などのメンテナンスを何も行なわないと見た目も汚くなり10年程度しかもちません。
それに比べ木樹脂はノ-メンテナンスでも劣化しません。ただ自然派の方は今でも変わらずに従来のタイプを好まれますね。

ウッドデッキの使い勝手が良いところは建物の掃き出し窓のサッシ下端に高さをあわせれば部屋内との高低差がほとんどなく出入りがスム-ズに出来るところです。

タイル素材もよく使われます。

次によく使われる素材としてはタイルがあります。

最近は30cm角の大きさのタイルが値ごろ感もあり よく使われています。
昔に比べて輸入物も多く種類が豊富になりました。
タイルの耐久力は半永久的 なので、面倒くさいメンテナンスの心配がいりません。
また種類が豊富なことで様々なパタ-ンにデザイン することが出来るのも楽しみのひとつです。

タイル貼りのデメリットは、内部の床との高低差ができてしまうということです。
通常、タイル面の高さは建物基礎の水切りより5cm~10cm程度下げて施工します。
そのため部屋内との段差が25cm~30cm程度発生します。高さを 下げる理由は、基礎の内部(床下)に雨水などが浸入しないようにするためなのですが段差ができるので出入りが少々つらくなってしまいます。
但し、建物の設計段階から「どうしてもテラスはタイルでつくりたい。部屋内との高低差も最小限にとどめたい」という旨を設計士さんに伝えておけば、それなりの対処方法があるのでプランに折り込んでくれます。