ガ-デンをイメ-ジしてみる

木があるだけでも豪華に見える


本格的な和風庭園からイングリッシュガ-デン、芝生だけの庭、坪庭などなどガ-デンには様々な形態があります。

植物を育てるイメ-ジですこし触れたのでここでは別のことを アドバイスします。

日本庭園は回遊式庭園や茶事を行なうときなどに用いる蹲(つくばい)などの実用的なものを除けば基本的には部屋から眺めることを前提でつくります。

窓を「額」にみたてて絵画を描くように自然の造形美を表現し作品を眺めて楽しみます。
雪見障子越しに燈篭が見え、そこにモミジの紅が少しかかっている風景、または飛石と苔と白川砂のみでシンプルにデザインされた庭などを思い浮かべるだけでなんともいえません。
冬にはうっすら積もった雪で化粧された風景に変わるなんて場面をイメ-ジするだけで最高です。
そこまでご立派な庭園をつくらないまでも、玄関を開けた正面の窓越しに見える坪庭の設計や、お風呂から庭が眺められるような設計は良く見かけます。

お風呂に関してちょっと余談ですが、最近は浴室を癒しの空間として考え、広く明るいつくりにし、一日の疲れを取るためだけではなくそこで楽しめるような空間に仕上げるプランが増えてきました。
ミストサウナやジェットバスなどの健康思考な商品だけでなくテレビだって見れますし読書も出来ます。電話までついているものもあります。

さらに浴室から裸のまま外に出られるように、デッキ材などを敷き 詰めたスペ-スを設け、そこで日光浴を楽しんだり岩盤浴が出来る装置をおいて寝転がったりと浴室を基点とした新しいタイプのアウトドアな楽しみ方ができるプランが次々と考えられています。
裸で屋外に出る場合はもちろん外部からの目隠しが必要となりますので高めの塀やフェンスなどが必要となりますが、我が家で裸のまま外の空気に触れられるなんて気持ちがいいでしょうね。

坪庭の話題に戻りますが小窓から庭が見えるようにする場合や、浴室の窓から見えるようにしたいときに注意してほしいのが地面の高さです。
たいていの建物は床(フロ-リングなど)と外部の地面との高低差が50cm程あります。
このことを計算せずに平面的なプランのみでイメ-ジをしていると出来上がったらせっかくの石や植木が見えないということになってしまいます。
そうならないように地盤を上げてあげたり、少し高めの植木やオブジェを配置するなどの計画が必要です。また背景に竹を使うなどして赴きの有るものに仕上げたいですね。

植物を植える場合に気を付けること。

日本庭園



坪庭となるスペ-スは通常、日陰であったり、建物の庇があるために雨や夜露もかからないような場所であることがほとんどです。
ですから植物を植える場合は その種類にも気をつけなければなりません。

もちろん日々の散水も欠かせません。
旅行好きで家を空けることが多い方や面倒くさがりやの方は自動散水システム を付ける事をお薦めします。
昔に比べシステム自体がリ-ズナブルになっていますので検討してください。
緑を使わずにプランすることもありますがどうしても味気なくなるので、鉢植えの植物を利用するという手も使います。
デザインされた石組の間に鉢を埋め込んだり、タイルを貼ったシンプルな床にお洒落な鉢を置くなどして変化を持たせます。
鉢植えであれば時々移動して太陽にも当ててやることが可能ですし、地面と床との高低差の問題もクリアすることができ一石二鳥です。

ここで庭をつくるときの庭師のポイントをこっそりお教えします。

昔から庭師は作庭するにあたり、まず座敷にあがり訪れた客人が座るであろう上座に座して、その庭のデザインをイメ-ジします。
その場所からの眺めが一番になるように石を組み、植物を配置してゆくのです。もちろん庭は見る角度により様々な顔を見せてくれます。

社寺仏閣などの庭園は不特定多数の方が訪れるわけですから庭も多面的な顔をもっていなければなりません。
しかし個人邸においては客間の上座を基準に庭のイ メ-ジを構成して行きます。
皆さんも和風庭園をつくるときは、棟式の時にでも上座となる場所に座しイメ-ジしてください。
川流れのある庭をイメ-ジすればせせらぎの音が聞こえてくるかもしれません。
木々のざわめきや小鳥のさえずりもきっと聞こえてくるはずです

庭には石組はつきものです

全ての石には「かお」があります。

庭師が100人いれば「かお」は100あります。
 すなわち庭師によって使い方の向きや方向がちがってくるわけです。
自信のない庭師は「かお」を 見極めるとき(石を据え付ける方向を決めるとき)迷いが生じ、時間がかかります。自信の有る庭師はそれを一瞬に見極め、一気に据え付けてします。
あ-でも ない、こ-でもないと顔をすぐに決められない庭師は自信のない庭師です。

瞬時に顔を見極めその石や植木が持つ力を最大限生かしてやることが庭師の 「技」です。
何気なく自然で、以前からそこにあるかのように配置された石組には庭師の気持ちが込められています。そんな想いで庭石を眺めると、何かちがう発見ができるかもしれません。
わたしならこうしたのに、なんていう方は庭師の素質があるかもしれませんよ。