車庫や自転車置き場をイメ-ジしてみる

車庫


最近の郊外型の住宅では駐車スペ-スが2台分というのも珍しくありません。
広い敷地であればいいのですがそうでない場合は、エクステリアのゾ-ンニングの中で一番広いスペ-スを確保しておかなければならないのが駐車場です。

広さの目安は普通車1台分であればちょっと余裕を見て「奥行6m×巾3m」最低でも「奥行5m×巾2.4m」は必要です。

次に自転車、バイクの置場も考えておかないと、せっかくきれいに計画したアプローチも乱雑に置かれた自転車で見た目も悪く、出し入れもしにくいことになってしまいます。

まだお子さんが小さいご家庭では、ゆくゆくはお子さんの人数も自転車の台数も増えるものと思って計画して下さい。
こでは今一度建物の図面をみて次のことをチェックしてください。

平面図で標記されている境界までの距離はたいてい有効寸法ではなく建物の壁芯から境界ラインまでとなっているのが一般的です。実際の寸法を確認しておくことも忘れないで下さい。
参考に一般的に販売されているカ-ポ-トの大きさで一番小さいタイプが「巾 2.4m×奥行5m」です。
それ以下の寸法であってもカットするなどの加工をして設置することは可能ですが、大きさの目安として憶えておいて下さい。

カ-ポ-トを設置するときは、基本的には屋根の部分を建物の壁ぎりぎりまで近づけて設置したり、ピッタリとくっつけてしまうような施工は行ないません。

雨が入りにくいように隙間をできるだけなくそうという業者は間違っています。なぜなら建物との隙間がわずかだと強風のときなどにカ-ポ-トがゆれて、建物 に当たってしまうおそれがあります。
その他、建物内への雨漏りの原因、将来外壁の吹き替えを行なう際に取外しをしなくてはならなくなるなどの理由があるか らです。

最近の住宅メ-カ-の10年点検では原則的に有償となりますが、外壁を塗り替え、劣化したコ-キングをやりかえるなどの処置をすることで保障期間の延長も行なわれています。

そういう意味でも屋根が建物にピッタリとくっついていては具合が悪いのです。
5~10cmくらいあけておけば十分なので車庫のスペ-スを考えるときにはその分も含め広さを考慮しておくことです。

駐車スペース

アプローチ



また、車庫スペ-スはエクステリアのゾ-ンニングの中でも大切なウエイトを占める部分です。
そのうえ必ず道路に面しているわけですから人の目に最も触れる場所でもあります。
車が駐車してあるときはともかく、車が出てしまえばただの平面となってしまいます。
土間のデザイン にも一工夫したいものです。