子供がくれた言葉

このあいだの日曜日
 いつものように子供に起こされ パジャマ姿で歯を磨いていると
嫁から1本の電話
 「今日帰るの遅いし子供らに晩ごはん
 作って食べさせといてや~ほなな~」
なぜか.目がいっぺんにさめ そそくさと服に着替える。
[いったい何を作る] これが問題だ。
 こういう日は一日が非常にはやい あっという間に夕方だ さて何を作るか?
 答えは決まっていた

-焼き飯だ-。

悩むも何も[焼き飯]しか作れないのだ
 お米をとぎはじめ料理にとりかかる。
 作り始めるとおもしろいもので なぜか嫁が作ったものよりおいしく したい.と思ってしまう
 ここで子供たちが聞いてくる 「おとうさん.今日の晩ご飯何~」
僕は自信をもって 「特製焼き飯や-」 
 「やった~!」
子供たちの歓喜の声 僕が晩ごはんを作る時は 決まってこのやり取りがある。
そして食べはじめるとどうしても聞いてしまう一言 「どうや-おいしいか~」 
 すると 子供たちは大きな声で 「おいし-い」と   
この言葉を聞くとうれしくなる。  
 元気になる。また作ろう。  



 と.思う



焼き飯












嫁が帰宅し
 僕の作った焼き飯の残りを口に入れ 笑って言った
「おいしいけど、子供らにはちょっと  こしょう入れすぎやなあ-」 と.....。 
  僕は最近 食事の時  

「おいしい」「ごちそうさん」
という言葉を  
 この年になってやっと
 言えるようになった。